「ひとは原因がわからないと
不安になります。
そして原因がわかると
対策を考えられるため安心します」
私は薬剤師という仕事柄、
薬局で色んな処方せんをお持ちの方と
お話をします。
先日、こんなことがありました。
3歳の可愛い女の子を連れた
女性が処方せんをお持ちになり
薬局にいらっしゃいました。
初めての来局でしたので
今お使いの薬はないか?
今まで合わなかった薬はないか?
アレルギーはないか?
食べ物のこと、生活習慣など
アンケートをご記入いただきました。
処方されていたのは、漢方薬1種類
私 :「どうされましたか?
眠れなかったりされるのですか?」
と、伺うと。
Kさま:「眠れないし、怠いし、
不安なのです。
私、うつかもしれないって…
思い切って受診したのです。」
お話を伺いながら、
ご持参くださった”お薬手帳”を確認しました。
アンケートでは、今は何も服用なし
とチェックされていましたが
”お薬手帳”の記載で
ちょうど3年前に鉄剤が処方されて
いたことがわかりました。
私 :「あれ?
3年前に鉄剤を飲まれて
いたのですね。」
Kさま:「そうでした。
この子が産まれる時に
貧血だったので鉄剤を
飲んでいました。」
私 :「出産後は血液検査を
されましたか?」
Kさま:「お医者さんには
行く機会もなかったし、
血液検査もやっていません。」
う~ん。
もしかすると・・・
私:「今日受診された時には、
以前鉄剤を飲まれていたことを
お話ししましたか?」
Kさま:「現在の症状をお話しただけです。
先生(医師)は、うつまでは
いっていないと仰って
くださいました。」
(゚∀゚)
私 :「血液検査のデータもないので
わかりませんが。
Kさまの今お困りの症状は
血が足りない状況から
きているのかもしれません。」
と、血が足りない『血虚』について説明。
すると・・・
Kさまの表情がぱっと明るくなりました!
(*´▽`*)
東洋医学では
血は単なる血液だけではなく
栄養・ホルモン・心に影響を与える
働きと考えます。
血(けつ)が不足すると
身体の細胞が栄養が来ないよ~
と、生命の危機を感じます。
それが漠然とした
原因のわからない不安と
なるのです。
私:「本日処方くださったお薬は
胃腸の働きを助けながら、
足りない血(けつ)を増やし
不眠を改善します。
また、気持ちを落ち着かせる
ことで精神を安定させます。
指示通りに服用して
次回、先生(医師)に
”お薬手帳”をお見せになって
出産時に貧血だったことを
お話しくださいね。」
高齢出産だそうで、
子育てしながらの身体の不調に
お辛かったご様子でした。
バイバイと手を振る
お嬢さんと手を繋ぎ
Kさまはにこやかな笑顔で
お帰りになりました♡
周りに気遣いをしすぎる方は
自分のことはどうしても
後回しになってしまう・・・
自分中心ができず
知らず知らずのうちに
ココロやカラダに負担をかけている。
思い当たる方
いらっしゃるでしょう!
~~~~~~~~~~~~~~~
身体と心は繋がっている。
身体がつらいと
心もつらくなる。
心がつらいと
身体もつらくなる。
身体が元気になれば
心も元気を取り戻す!
自分の身体を大事にしているか?
ちょっと立ち止まってみましょう。
芽吹き時の春は
陽気な気分にもなるけれど
心がざわざわすることもあるのです。
不安があったら
食事や睡眠がとれているか
自分の身体に優しくできているか
生活を見直してみましょう。
花々や樹木をはじめ
生命の躍動を感じるこの春に
自分を生きることをスタート♬
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